政治・経済

塩尻の柏茂会館 市が運用廃止へ

市が運用をやめる方針を示した柏茂会館

 塩尻市は13日、洗馬上小曽部の青少年育成施設「柏茂会館」の運用を本年度でやめる方針を示した。建設から44年がたち老朽化が進んでいるほか、耐震性が確保されていないことなどから、民間団体への譲渡も視野に公共施設としての役目を終える。

 昭和50年、旧洗馬村出身の実業家・南山柏茂氏によって建てられた。入り母屋造りの木造一部2階建て延べ約295平方メートル。寺社建築にみられる唐破風を用いるなど意匠にも凝り、広々とした庭を備える。平成12年に市に寄贈された後も市教委が南山氏の遺志を引き継ぐ形で、生涯学習や青少年育成のための簡易宿泊施設として活用されてきた。本年度は延べ約1500人が利用し、施設を拠点に周辺集落の散策や野外炊飯、自然観察、天体観測などに親しんだ。
 今後は柏茂会館を積極的に活用していた市内のNPO法人などと協議を進め、後利用を検討する。市社会教育課は「建設の経緯や趣旨を尊重しながら無償貸与、無償譲渡など幅広く可能性を探りたい」としている。