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天蚕の工芸品を地元作家と製作 穂高のセンターが新たな取り組み

天蚕のつむぎ糸入りの絹布でポーチを作った石田さん(右)と小林さん
 天蚕の飼育や繰糸、機織り技術を伝承する安曇野市穂高有明の市天蚕センターは、地元のクラフト作家と連携した新製品づくりに今月から取り組み始めた。さまざまな分野で活躍する作家の力を借りて、「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる天蚕の新たな魅力を引き出す狙いで、センター以外に扱ってくれる場所の開拓も進め、幅広い世代に手に取ってもらうきっかけにしたいと張り切っている。
 第1弾はサンドアーティストで布小物作家の石田恵美さん(43)=明科中川手=に依頼したポーチで、表布に天蚕のつむぎ糸を入れて機織りした絹布を使った。柄はピンクやベージュ、薄いグリーンのしま模様で、和装のイメージが強いが、デザインの力で洋装にも合う日常に溶け込む製品に仕上がった。石田さんは「天蚕を扱うのは初めてだったが、意外に合わせやすくて驚いた。美しい光沢を生かし、上質さが伝わるようにした」と話す。3サイズあり価格は2300~5000円(税抜き)となっている。  センターを運営する市天蚕振興会の事務局・小林夕美子さん(45)がイラストレーターで、地元に多くの作家仲間がいることから連携事業を思いついた。これまでにも作家との連携製品はあったが、いずれも単発だった。小林さんは「安曇野は作家が多い地域。今後もいろいろな人にアイデアを出してもらって面白いものを作れれば」と構想する。  冬場はセンターを訪れる人が減る時期のため、連携製品であることを示す札を取り付け、近隣の宿泊施設で販売してもらう計画も進行中だ。  問い合わせは市天蚕センター(電話番号0263・83・3835)へ。

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