政治・経済

塩尻で歩車分離式信号の設置進む

横断歩道がスクランブル方式となった塩尻駅北交差点

 塩尻市内で歩車分離式信号機の設置が徐々に進んでいる。通常の交差点と違い歩行者と車の動きを完全に分けられるため、交通事故防止効果が期待できる。塩尻警察署は、管内で少なくない歩行者の事故被害防止に向け、歩車分離式信号機を含めた交通安全施策を推進していく構えだ。

 10月に広丘吉田の市道・吉田原交差点が、11月21日には大門桔梗町の塩尻駅北交差点が、それぞれ歩車分離式として運用を始めた。塩尻駅北は、交差点の四辺と対角線にそれぞれ横断歩道を配した「スクランブル交差点」になり、歩行者はボタンを押して信号を切り替えて横断している。いずれも周囲に小学生の通学路や保育園児の散歩コースがあることもあり、地元の要望などを踏まえて設置した。
 塩尻警察署交通課によると、管内には歩車分離式信号機が19カ所ある。理論上は右左折時の巻き込み事故などを確実に防げるため、全国的にも設置が進んでいるという。一方、歩車分離式でない場合と比べて車、歩行者双方の待ち時間が長いため渋滞が起きやすく、周辺の交通事情を踏まえて設置を判断しなければならない。運用開始に向けては、利用者が通常の信号機と間違えないよう、地元や学校などに運用方法の変更を徹底周知している。
 同署管内の今年の人身事故件数(11日現在、速報値)は197件で前年同期比44件減となっているが、歩行者が被害に遭った事故は22件で同3件増となっており、交差点を曲がる車に巻き込まれたケースも含まれている。
 同署の渡澤竜一交通課長は「今後も地元の意向などを踏まえて歩車分離式信号機を設置し、事故を減らしていきたい」と話している。

連載・特集

もっと見る