スポーツ

反町康治氏が退任会見 山雅での8年間に感謝

 サッカーJ1松本山雅FCで監督を務めた反町康治氏(55)の退任記者会見が11日、松本市のホテルブエナビスタで行われた。少し穏やかな表情で会見に臨んだ反町氏は「8年間という長きにわたって仕事ができたのは、たくさんの市民、サポーター、スポンサー、クラブ、スタッフらの支えがあったからこそで、感謝してもしきれない」と振り返り「私も(山雅)サポーターの一人になった」と笑顔を見せた。今後については「考えていない」といい、クラブから打診があった監督以外の別の仕事については「話はあるが急いで答える話でもない」と述べた。

 クラブの神田文之社長とともにスーツ姿で登壇した反町氏は「チームを預かり責任のある仕事をしている以上、『境界突破』という目標に到達できなかったことにけじめをつけた。長くやることが良いのか自問自答した中で答えを出したが、悔いのない形で終わらせてもらえた」と退任を決めた理由を語った。
 8年間で印象に残ったことを問われると、平成26年にJ1昇格を決めた福岡の地から空路で戻った時の松本空港の風景を挙げ、「滑走路の近くで緑の旗を振っているサポーターをみて感慨深かった」と語った。また、翌年のJ1での初めての戦いとなった開幕戦の豊田スタジアムのスタンドを見て「サポーターの熱量をすごく感じた。空が見えないような緑色の集合体を見てすごいことだと思った」と振り返った。
 山雅の未来については「大きな企業がバックアップしているクラブは資金力も備わっていて高額な選手も取れる。そうでないクラブが生き残るためには自分たちでつくり上げていかなければ。アカデミーからたくさん選手が(トップチームに)上がってきて、親御さんが一緒になって応援するようなクラブになって、初めてミドルからビッグになる。育成に力を注がないとミドルで頭打ちになってしまう」と展望した。
 監督業を離れた中での今後の生活については「行こうと思って行けなかった諏訪の花火や奈良井宿などに行ってみたい。海外にサッカーの試合を見に行くかもしれない。楽しみ」と話していた。