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池田町・八幡神社の祭礼 町の無形民俗文化財に

きらびやかに飾られ、まちなかを巡る舞台(9月23日)

 池田町教育委員会はこのほど、毎秋行われる「池田八幡神社祭礼」を町の無形民俗文化財に指定した。少子高齢化で将来的に祭りの担い手不足などが心配される中、文化財にすることで町民が400年近い歴史と伝統を誇る祭りの価値を再認識し、後世に引き継がれることを期待している。

 池田八幡神社は中心街に鎮座し、毎年9月23、24日に例祭が行われる。初日は8台の舞台曳きや浦安の舞の奉納があり、2日目は2台の舟曳きや奉納相撲などがある。舞台はきらびやかな幕や人形で飾られ、お囃子の音色とともに街中を練り、夜に境内へ集結する。お舟は日中に街中を豪快に曳き回される。
 昭和40年ころまでは3日間にわたり催された。近年はお囃子を奏でる子供の数が減り、大人や高校生も助っ人に加わる年がある。例祭が平日に当たれば、勤めなどのため若者たちの参加も少なくなる。こうした現状を憂い、氏子ら住民有志が文化財指定の要望書を町教委に提出し、町文化財保護委員会が調査していた。
 文化財指定を受けて、桂川哲三・氏子総代会長(61)は「とてもありがたい。運営や保存活動に取り組みやすくなり、皆の頑張りの支えにもなる」と話す。町文化財保護活用推進室は「町民の皆さんに祭礼の持つ意味や価値を見直してもらい、後継者不足や保護などの改善につながり、町づくりにも生かされれば」と期待する。
 池田八幡神社では、江戸初期の建造とされる社殿と、江戸後期から明治期にかけて奉納された絵馬、幕末の兵学者・思想家として知られる佐久間象山が書いたのぼり旗の原本が、すでに町文化財に指定されている。