政治・経済

氾濫対策 万水川支流に 安曇野市がバイパス整備方針

 安曇野市は、河川の増水によって支流の水がはけずにあふれる「内水氾濫」の発生を想定し、万水川と合流する用水路で対策を進める考えを、9日の市議会12月定例会一般質問で説明した。バイパス水路の新設や自主避難計画の策定に向けて地域住民と協議している。万水川を巡っては将来、治水対策の一環で上流部の黒沢川の水が直接流れ込むことも予想される。全国で水害が相次ぐ中、浸水対策を急ぐ。

 竹内秀太郎氏(自民安曇野)と井出勝正氏(共産党)の質問に、西沢剛・都市建設部長が答えた。
 対策を行うのは、万水川右岸の堤防沿いを走り、白金橋(穂高)のたもとで合流する用水路だ。万水川の川底とほぼ同じ高さのため、平成18年の大雨では水かさを増した万水川に排水できず氾濫した。
 市は地元区や土地改良区、水産業者などの関係者と対策を検討し、昨年度、排水しやすい万水川最下流部に連結するバイパス水路を整備する方針を固めた。
 万水川は、「尻無川」と呼ばれる黒沢川の氾濫を防ぐ「あづみ野広域排水路」と上流でつながっている。しかし現在は、黒沢川の流末と同排水路は連結していない。県が、黒沢川上流部に治水用の「調整池」を本年度から約7年かけて整備し、完成後に同排水路と接続させる計画になっていて、将来は万水川の水量が出水時に増えることが予想される。
 西沢部長は答弁で「水位上昇による排水機能の低下を想定し、万水川下流で内水シミュレーションを調査・検討し、地域住民とソフト・ハード対策の検討を進めている」と述べた。バイパス水路の工事に向けて本年度は地形測量を約970万円かけて行い、来年度に詳細設計を行う計画で、市監理課は「令和5年度くらいまでには整備したい」とする。併せて、氾濫した場合の避難先や避難ルートを定めた自主避難計画の策定を、周辺の地域住民と協議している。

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