政治・経済

安曇野市内の河川で樹木、土砂の撤去進む

 安曇野市内の河川で、水かさが増えた場合に流れの支障となる樹木や土砂の撤去が集中的に行われている。近年相次ぐ台風や豪雨による洪水への対策として県安曇野建設事務所が国の交付金を活用し、烏川や万水川など10の河川で事業を進めており、見た目にも変化が表れている。

 万水川の最下流では河川敷の表面にたまっていた土砂を延長約1㌔にわたって撤去した。土砂の下に隠れていた護岸のコンクリートが露出し、外観がだいぶすっきりとした印象に変わった。
 烏川に架かる広域農道の穂高大橋の上流部では樹木の伐採が行われている。河川敷にアカマツなどの丸太が山積みされ、見通しが良くなった。高瀬川の安曇橋付近でも夏から秋にかけ、サッカーコート5面分ほどの面積の樹木を伐採した。
 大雨で木が流されると橋脚に引っ掛かり、水をせき止めて氾濫を引き起こす危険性がある。河川敷にたまった土砂も、大水時に水位が上昇する速度を早める一因となる。
 災害が激甚化する中で政府は昨年12月「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」をまとめた。県はこの交付金を活用し、護岸や河川監視カメラの設置、砂防などの対策を来年度までの3カ年計画で進めている。安曇野建設事務所管内では昨年度と本年度の2年間で約3億7000万円を予算化し、穂高川や中曽根川、黒沢川などでも樹木や土砂の撤去を進めている。
 市のハザードマップによると、河川が氾濫した場合、犀川、高瀬川、穂高川の三川合流部周辺一帯やその下流部などで浸水すると想定されている。県安曇野建設事務所維持管理課は一連の工事について「洪水のリスクを抑える効果がある」としている。

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