地域の話題

松本市仲介の移住者増加 専門部署の取り組み成果

 松本市が移住希望者の相談に乗る専門部署「まつもと暮らし応援課」を設けた本年度、市を介して実際に移住した人が上半期で26世帯・40人となり、昨年度1年間の18世帯・38人をすでに上回った。首都圏で移住に関する相談会を開いたり、希望者が松本に来て実際の様子を知る現地ツアーを企画したりと、定住化を促す取り組みの強化が一定の成果を上げているようだ。

 現地ツアーは「創業」「就農」「子育て」をテーマに開催した。5組6人が参加した9月の「創業」は、松本に移住した先輩創業者の案内で、移住者が構える個店などを見て回った。その後2組2人が松本に転入しており、ツアーが移住の決断を後押しした格好だ。
 使われていない教職員住宅を半年限定で希望者に貸す事業も7月に始め、4組8人が入居して仕事や定住できる住居を探している。
 空き家を改装し、5月から深志3でカフェやゲストハウスを営む諏訪市出身の森田新さん(24)、ペルー出身の鈴木彩良さん(27)は、市から観光客の傾向や飲食店の稼働率などの情報を受け、新規開業の家賃補助も活用して開業した。鈴木さんは「松本はコンパクトでおしゃれ。東京の人もあこがれを持って松本に来る。さまざまな支援はありがたい」と話す。
 同課の武井厚志課長は「(窓口1カ所でさまざまな相談を受け付ける)ワンストップにしたことで、移住を考える人が(松本市は)きちんと対応してくれると思ってもらえている」と推測する。今後、ホームページの充実や、県外出身者が多い信州大学生らを対象にした松本を知る講座の開催なども計画し、移住・定住者を増やしたい考えだ。

連載・特集

もっと見る