連載・特集

2019.12.3みすず野

「縮小ニッポンの衝撃」「地域社会の崩壊」といった言葉を耳にし、人口がこれから急減してゆくこの国、この地方で何が起こるのか、いま何が起きているのかをルポした、テレビの報道番組を見たり、特集記事を読んだりする◆頭を抱え込まざるを得ないなか、「誰も語らない日本経済の行方」と題する経済ジャーナリスト渋谷和宏さんの講演を松本市内で聞いた。渋谷さん「大きな変化は大きなチャンス」と言い、この数年でV字回復した業種の実例を挙げた。一つは大手ゲームセンター、もう一つは日本の伝統型喫茶店◆どちらもターゲットは、いわゆる団塊の世代。彼らが65歳を超え、仕事を離れ、趣味や家族優先のライフスタイルに入ったころから、二つの業種は伸び始めた。ゲームセンターはかつてのやかましさが静かな空間に変わり、ドリンクサービスが付いて喫茶風に。伝統型喫茶店のほうは、コメダに代表される郊外型に◆お金、時間、消費意欲もある世代を取り込み、それが全世代に波及し、売り上げ増につながったというのだ。いま経営者に求められるのは、消費者と接する従業員の声を聴く力であるとも話された。

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