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干し柿で朝日の農業に活力 アグリチャレンジ本格始動

干し柿作りを体験する参加者(アグリ・チャレンジセンター提供)

 農村や中山間地ならではの地域資源を活用し、地域経済の活性化や人的交流を図る朝日村の「朝日アグリ・チャレンジセンター」が今秋、本格始動した。第1弾として、伝承の干し柿を活用した事業を行っている。村の知名度を上げ、農家の支援や農産物の流通拡大、新規就農の促進などにつなげる考えだ。

 村役場でこのほど干し柿作りの体験会を行い、松本市の20~30代の男女10人が参加した。村内の女性2人が、皮むきや昔ながらのやり方と市販の道具を使う現代的な方法でつるし方を教えた。
 村内で正月に食べられてきた「ハレの食材」であることなども話題に上った。参加者には「楽しい」(20代女性)、「初めての経験。親身に教えてもらった」(30代女性)、「若い人が伝統の技を知ることが大切だと感じた」(30代男性)などの声があった。村役場敷地で干し、30~40日ほどで仕上がる見通しだ。
 12月22日には、西洗馬の田中俊介さんが営む飲食店・あさひ堂(松本市中央1)で、出来上がった干し柿を材料にした創作料理の試食会を開く。針尾のワイン専門店・吉平酒店が選んだワインとともに楽しむ趣向だ。
 一連の企画で、村の伝統や食べ物、村内を拠点に活躍している人たちの技や知恵を生かす。村内への来訪のきっかけをつくり、村民との交流を促して魅力を伝える考えがある。
 アグリ・チャレンジセンターは10月、国の地方創生交付金事業を活用し、村産業振興課の部署として設置された。農家の人材不足に対応した「援農」の請負、小規模多品種野菜の販路拡大、村内への新規就農などの支援を行う考えがある。
 青柳賢木コーディネーターは「村の知名度の低さは、新規就農の候補地として選ばれにくいなど、それぞれの取り組みの壁になる。まずは、朝日のことを知ってもらいたい」と話している。

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