政治・経済

ノーマイカー平日5日間 松本で初の試み 公共交通優先社会へ

 松本市と市ノーマイカーデー推進市民会議は18日、車社会から転換して歩行者や公共交通を優先したまちづくりを進める取り組み「平日ノーマイカーデー」を、22日までの5日間で始めた。車利用を控える平日版は昨年初めて1日限定で試みたが、一定期間を設けることで市民に浸透するか注目される。

 午前7時~8時半、あがたの森通りの「勤労者福祉センター入口」―「国府町」交差点間約900メートルの南側レーンを「バス優先」とした。交通規制に伴い4カ所に路面標示、5カ所に標識を設置し、看板15枚も使い、警備員3人を配置して車を誘導した。幅員も限られ車線数も少ない松本の交通実態に合わせて、昨年の「バス専用」から変更した。
 道交法によると、バス優先は、一般車が路線バスの接近時に速やかにレーンから退出し、混雑が予想される場合は最初から通行してはいけないが、初日は後方からバスが来ても退出する車はほぼ見られなかった。中心街へバス通勤する女性会社員(47)は「一部分が変わっても全体が変わらないと交通事情が変わらない」と話した。
 アルピコ交通の路線バスやタウンスニーカーの10路線で上下計31便を初日のみ増便し、公共交通への乗り換えを促す臨時パークアンドライド駐車場を4カ所に設け、市総合体育館と寿運動広場には有料貸自転車の拠点を併設した。18日午前8時時点で臨時駐車場利用は3台だった。松本駅周辺では「知らなかった」との声も聞かれた。
 市交通安全・都市交通課は事業費に約400万円かけた。中心市街地の約200の企業・団体、寿や笹賀などの郊外10地区の町会連合会に協力を求め、14日と15日に現場付近で延べ500人のドライバーにPRもした。近藤潔課長は「地道に根気よくやっていかないといけない。これを機に自家用車を使わない方法を見つけたり考えたりしてほしい」と呼び掛けている。

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