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塩尻の小野神社 修復作業が本格化

修復作業が本格的に始まった小野神社本殿

 昨年9月の台風21号で倒木が直撃して倒壊した塩尻市北小野の県宝・小野神社本殿の修復作業が、今月本格的に始まった。元の建材のうちまだ使える材は最大限活用し、来年3月末までに「地域の宝」を被災前の姿に復元する。

 本殿は南北に並んで2社あり、現在の建物は江戸時代の寛文12(1672)年に建てられた。高さ約6・4メートル、幅約2・6メートル、奥行き約4メートルで、ヒノキを中心とする材で構成されている。うち南側の1社は、台風の際に目通り直径約1・5メートル、高さ約30メートルのナラガシワの倒木が直撃して倒壊した。今年初め、倒壊した本殿を石の土台も含めてすべて解体し、復元に向けた調査などを行っていた。
 修復作業では、利用可能な材を新しい材とつなげたり、ゆがみを修正したりし、柱や破風などさまざまな部分で再利用する。年末から年明けにかけて屋根をふく工事を行う見通しだ。
 修復の総事業費は、屋根の一部が損傷した北の本殿の分も含め、約4000万円を見込む。今後県や市の文化財保護の補助金も活用する方向で調整している。
 神社総代で県宝本殿復原委員長の宮崎敏孝さん(77)は「地域の宝を未来に引き継いでいくためにも、しっかりと修復したい」と話していた。

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