教育・子育て

明治時代の授業に興味津々 旧開智学校で再現

 松本市の国宝旧開智学校校舎で16日、開智学校が開設された明治時代の授業が再現された。所蔵されている教育教材を基に学芸員や旧開智学校ボランティアガイドが交代で教員役「訓導」を務め、幼児から年配者まで市民ら約20人が当時の子供の学びを体験した。

 授業は1限目「唱歌」(音楽)、2限目「読方」(国語)、3限目「手工」(工作)が行われた。読方では当時の小学1年生が入学から半年間で「掛図」という教材を使い難解な漢字も含め文字や言葉を覚えていたと伝えられた。学芸員・遠藤正教さん(35)が、参加者に字を読ませて問答する場面もあった。開智小5年・岩波理咲さん(11)は「漢字を読むのは楽しかったけど、しっかりまじめに取り組まないとできないと思う」と驚いていた。
 この日は、明治14年の『小学唱歌集』の最初に登場する「蝶々」を歌ったりこまを製作したりもした。明治初期に実際に使われた卒業証書仕様の修了証書も渡された。国宝の校舎で昭和36年に開智小を卒業した会社役員・前田紳一さん(70)=松本市蟻ケ崎5=は「当時の授業に高い志があったと感じた」と感慨深げだった。
 国宝指定記念事業の一環で市教育委員会が主催した。授業の再現は平成26年度に実施した講座以来で5年ぶりとなる。

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