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松本中心街の雪捨て場ゼロに お城西駐車場が工事で

 松本市が毎冬、雪捨て場として確保していた松本城西側の臨時駐車場(旧松本地方事務所跡地)の一角が、今季から利用できなくなる。松本城南・西外堀の復元事業と内環状北線の整備事業に伴う一連の工事が、同駐車場で始まったためだ。市街地には雪捨て場の適地がなく、市は郊外に常設の雪捨て場を新設するなどして理解を求めている。

 新設する雪捨て場は、波田の扇子田運動公園東側の市有地に設けられる。これまで臨時の雪捨て場としていた場所を常設化する。これまでも常設の雪捨て場としてしていた薄川右岸河川敷の金華橋上流(里山辺)、奈良井川左岸河川敷の下二子橋下流(笹賀)と合わせた3カ所を今季は活用するが、いずれの場所も中心市街地からは一定の距離がある。
 松本城西側の臨時駐車場の雪捨て場は、敷地南西の一角約1800平方㍍に設けられ、市民らがかいた市街地の道路の雪を受け入れていた。大雪の年は雪の山ができ、市は集まった雪を別の雪捨て場に搬出するなどしてスペースを確保していた。平成26年2月の大雪時は、あまりの量に受け入れを一時中止したこともあるなど、多くの雪を受け入れていた。この雪捨て場が、今季は使用できなくなる。
 市は常設の雪捨て場のほか、大雪時には奈良井川左岸の二子橋上流部(笹賀)、女鳥羽川右岸の長寿橋北(原、洞)などに臨時の雪捨て場を設けるが、近年、中心市街地には設けていない。市街地のグラウンドや公園を雪捨て場にすると、雪と一緒に持ち込まれる土砂の処理や整地などが大変になる側面もある。
 除雪を担当する市維持課の百瀬信課長は「雪捨て場として広いスペースを占用できる場所を臨機応変に考えたい」とし、市民生活の維持に向けて柔軟に対応する方針を示している。