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自転車マナー向上へ協議 高校生の安全対策

 多発傾向にある高校生の自転車事故に歯止めをかけるため、関係機関が情報共有して対策を練る「高校生の自転車安全・適正利用に関する連絡協議会」の本年度の会議が14日、松本市県3のあがたの森文化会館で開かれた。高校生の自転車事故が、今年は10月末時点で昨年1年間の件数をすでに上回っていることや、高校生の一部にマナー違反の自転車利用があることなどが報告され、教職員が街頭指導を強化する方針などが確認された。

 会議には、松本市内や塩尻市内の高校15校の交通安全担当教職員や松本警察署員ら約20人が出席した。まず、松本署の土肥照佳交通2課長が、自転車事故の現状を報告した。
 松本署によると、同署管内では今年、10月末現在で自転車が絡んだ交通事故は163件発生しており、うち61件(37・4%)に高校生の自転車が関係していた。県内全体では、自転車事故に占める高校生の事故の割合は25・0%で、松本署管内は県内平均よりも、高校生が関係した事故の割合が12ポイントほど高い。昨年1年間に発生した、高校生が関係した自転車事故は59件で、今年はすでに2件も上回っている。
 松本署管内の今年の高校生自転車事故61件のうち55件(90・1%)が、自転車運転中に携帯電話を見るなどして安全が不確認だったり、停止場所で一時停止をしなかったりと、高校生側に何らかの違反があったという。
 会議では各高校から「一部生徒はイヤホンをつけて音楽などを聴きながら自転車を利用している」といった課題が挙げられ、教職員の街頭指導を強化することなどを確認した。
 県内では今年10月、「県自転車の安全で快適な利用に関する条例」が全面施行されている。松本市交通安全・都市交通課の奥原恵子係長は「今回共有した情報をもとに、各団体が協力して街頭啓発に取り組むなどしたい。悲惨な事故が1件でもなくなるようにしていきたい」と話していた。

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