政治・経済

安曇野で公文書管理の充実考える全国大会

 自治体の公文書館関係者でつくる全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)の第45回全国大会「『文書館』をつくる―市町村が拓くアーカイブズ活動」が14日、2日間の日程で安曇野市で始まった。豊科公民館で開かれた開会式には北海道から沖縄まで約250人の関係者が集い、相次ぐ自然災害や少子高齢化に伴う人口減少の中で、地域の歴史を物語る公文書をいかに保存するかについて、国立公文書館(東京都)の加藤丈夫館長の講演などから考えた。

 加藤館長は、昭和から平成へと時代が移った頃に、公文書管理のずさんさから国レベルでさまざまな問題が起きたことを振り返り「令和時代にまず取り組む課題は公文書管理の充実」と強調した。国立公文書館で進めている公文書管理の専門家「アーキビスト」の育成と地位の確立について、「本年度中に認証制度の基本的な考え方を取りまとめ、令和2年度からの制度発足を目指したい」と準備状況を説明した。
 台風19号で被災した文化財の保全活動に協力しようと、全史協の調査・研究委員会が会場入り口に募金箱を設置した。寄せられた善意は、信州大学と県立歴史館(千曲市)が中心となって設立して被災文化財の保全活動に当たる「信州資料ネット」へ寄付される。
 県内には県と8市町にそれぞれ文書館があり、自治体単位の設置が全国的にみて盛んであることから、昨年10月に開館したばかりの安曇野市が全国大会の会場に選ばれた。県内での開催は平成13年に県が受け入れ自治体となって以来、18年ぶりとなる。15日は研修会やテーマ研究会、討論会などが行われる。

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