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松本城二の丸御殿跡 園路再整備 歩きやすく

 松本市は、松本城二の丸御殿跡で園路の全面的な再整備工事を進めている。かつてあった旧長野地裁松本支部庁舎を移築して二の丸御殿跡を平面的に復元した昭和60年度完了の史跡整備事業から35年ほどがたち、経年劣化で園路が傷んできたことから、市民や観光客が歩きやすい園路に造り直している。15日に完了する予定だ。

 二の丸御殿跡6329平方メートルのうち、園路部分は約1000平方メートルを占めている。再整備では、玉砂利を取り除いて路盤を平らにならした後で再び玉砂利を敷いている。以前の玉砂利は大きくて歩きにくかったため、直径が5ミリ前後の細かな玉砂利に変更した。地下50センチの場所にある遺構を傷つけないよう慎重に行われている。
 二の丸御殿跡は松本城公園の中でも大事な動線で、本丸を観覧した後で市立博物館に立ち寄り、太鼓門を見学してから二の丸御殿跡を抜け、松本城北側の一般駐車場に戻る観光客も多い。散歩で利用する市民も多く、通勤時に抜け道として使う人もいるという。
 市は、今年4月に発生したフランス・ノートルダム大聖堂の大規模火災を受け、国宝の松本城天守を火災などから守る危機管理の観点から、本丸庭園内で行われるイベントについては、関係団体の理解を得て二の丸御殿跡などに移す取り組みを進めている。17日午前10時半からの鷹狩りイベントも二の丸御殿跡に移した。こうした事情もあって園路の再整備を進めている。
 市は松本城公園内の南側園路も本年度に手直しする予定で、南側園路を含む再整備の事業費は約400万円となっている。松本城管理事務所は「観光客も歩きやすくなる。本丸だけでなく松本城公園内も見て楽しんでほしい」としている。

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