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温かい食事台風被災者の力に 松本の機動部隊みらい炊き出し

被災者やボランティアにカレーを用意する「みらい」のメンバーら(10日、長野市長沼地区)

 松本市内の飲食店関係者らでつくる「炊き出し機動部隊みらい」(浅田修吉代表)は、台風19号の記録的な大雨による千曲川氾濫の被災地で、避難者への炊き出しや調理講習会を続けている。週4、5日は活動しており、これまでに深刻な浸水被害が発生した長野市の豊野地区や松代地区、須坂市で温かい食事を提供してきた。

 日曜日の10日はメンバーと協力者の6人が、千曲川堤防の決壊地点からすぐ西側の長野市長沼地区にある正覚寺の横でハンバーグ入りカレーライスとコーンスープ計250食を作り、被災者らに振る舞った。濁流で倒壊した家屋などがいまだにあちこち目に付く中、持ち込んだ大鍋二つで湯を沸かし、事前に下ごしらえしてビニール袋に詰めて松本市から運んできたカレーやスープなどをこしらえた。
 自宅の泥だらけになった家財道具の片づけをしていた住民をはじめ、泥のかき出しなどをしていた松商学園高校や都市大塩尻高校、松本大学の学生ボランティアなども次々と訪れ、おいしい食事で疲れを癒やし、つかの間の休息を取った。正覚寺の住職・若槻俊樹さん(47)は「温かい食事を食べられると気持ちが全然違う。午後の作業の力になる」と感謝していた。
 炊き出しをしながら被災地の状況を見続けてきた浅田代表は「とにかく人手が足りない」と話す。「たくさんの人が力を合わさずに復興はない。自分たちは料理によって、被災者はもちろんボランティアも支えることができたら」と願う。
 みらいは今後、毎週金曜日に豊野地区で災害ボランティアも対象に、炊き出しの仕方を伝える講習会なども開いていく予定だ。本格的な冬がもう間近に迫る中、浅田代表は「大切なのはこれから。寒くなり、ボランティアも減ってくる中で、いかに支援を続けていくか」と投げかけ、「松本地域からもぜひ多くの力を貸してほしい」と呼び掛ける。

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