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高齢者ドライバーの急発進防止へ 塩尻市が装置整備費補助前倒し

急発進防止装置を取り付けた市の公用車。アクセルを思い切り踏み込むと、車速信号を感知して加速が抑制される
 塩尻市は導入の検討を進めてきた自動車急発進防止装置の整備費補助制度について、来年2月に運用を開始する方針を固めた。11日の市議会議員全員協議会で中野昭彦建設事業部長が明かした。当初は来年度以降の導入を想定していたが、全国で相次ぐ高齢ドライバーの交通事故を受けて計画を前倒しし、市議会12月定例会に補正予算案を提出する。
 急発進防止装置はアクセルとブレーキの踏み間違えに伴う加速を制御する装置。補助制度では市内の70歳以上のドライバーが所有する車に防止装置の設置を希望する場合、8万円を上限に必要経費(装置代、取り付け代)の9割を支給する。メーカーや車種によって設置費用は異なるが1台あたり平均5万5000円程度の補助になると見込み、55台分にあたる300万円を補正予算に計上することとした。  市は8月、中南信運転免許センターに免許更新に訪れた70~90代の202人をヒアリングし、6割から「急発進防止装置を設置したい」との回答を得た。免許の返納時期については5割強が「返納を考えていない」と答えるなど、地方都市では高齢者の免許返納がなかなか進まないと推測される中「手厚い補助制度に早い段階で着手しようと判断した」(都市計画課)。  市は市内の70歳以上の運転免許証保有者を約8000人と想定しており、年度内の補助金申請状況をみながら来年度以降の事業継続も検討していく。