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金沢からの風船に花の種 四賀の堀内さん発見 北ア越え130キロ

 松本市四賀地区・会田の林道にこのほど、直線で西に約130キロ離れている金沢市で飛ばされた風船1個が舞い降りた。金沢市の妙源寺幼稚園が創立50周年記念で飛ばした風船で、口元に結ばれていた糸の先には花の種が入った袋が付いていた。3000メートル級の高峰が連なる北アルプスをはじめ、延々と続く山々を越えてはるか遠くから飛来したことに、発見した会田の堀内勉さん(63)は「ここまでよくぞ」と驚く。来春には種をまいて花を育て始めるつもりだ。

 妙源寺幼稚園によると、50周年のお誕生会を開いた1日午前10時ころ、庭から園児210人が1個ずつ風船を飛ばした。ナデシコやアスターなどの花の種を入れた袋を付けたという。
 堀内さんは1日夕に所有する休耕地近くを車で移動中、割れている風船を見つけ、自宅に持ち帰った。袋には妙源寺の表記があり、金沢で飛ばされた風船と分かった。
 堀内さんの手元に届いた種はナデシコだった。「飛んでいる途中、人目に付かない山の中や川に落ちることなく届いた幸運な種。大事に育てたい」と、遠く離れた子供たちとの不思議な縁を感じながらうれしそうに話す。
 妙源寺幼稚園の中川美紀主任は「子供たちはきれいな花を咲かせてもらおうとの思いで風船を放した。末永く大事に育ててもらえれば」と願っている。