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二つの国宝火災から守れ 首里城焼損で緊急査察

 松本広域消防局は6日、国宝に今秋指定されたばかりの旧開智学校校舎(松本市開智2)の立ち入り検査を実施した。8日には国宝松本城(同市丸の内)で行う。二つの国宝を管轄する丸の内消防署は文化財防火デー(1月26日)に合わせて毎年1月に立ち入り検査を行っているが、那覇市の首里城の正殿などが全焼した火災を受けて、緊急査察を計画した。消火設備に加え、首里城火災の火元の可能性が伝えられている分電盤など電気系統の状態も注視しつつ、防火への徹底を図っている。

 旧開智学校では国宝の校舎と、管理事務所、隣接する県宝の旧司祭館で実施した。管理事務所によると、敷地内には消火栓が屋外に2基、屋内に2基(1、2階)あり、火災警報器が19台、消火器が19本備わっている。ただ、スプリンクラーは設置されていない。
 藤森浩一署長ら署員3人が査察し、校舎2階の講堂では、机の下敷きになっていた電気コードや白熱灯で照らされ続けている看板を見つけて、発火の危険性を指摘した。屋外では分電盤などを見回った。案内した栗原信行館長は「市民だけでなく国の宝。これまで以上に注意していきたい」と話していた。
 藤森署長は「国宝は国民全員の財産。関係機関と連携を取りながら後世に伝えていきたい」と気を引き締めている。松本城の査察では国宝天守を中心に防火設備などを点検する。

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