政治・経済

松本の歩道 段差解消工事進む 対象市道14.2キロ 6割完了

 松本市は、安全・安心で快適な歩行空間を確保するため、車道より1段高くなっていて民有地との出入り口部分が下がっている「波打ち歩道」の改修を進めている。歩道面を下げて車道面との段差をほぼなくす事業で、対象とする市道の総延長14・2キロのうち、57・7%に当たる8・2キロで完了した。本年度は主に、寿小赤の小池神社北側の約240メートル区間で行っている。

 市によると、以前は歩道面を車道面より高くする「マウントアップ」と呼ばれる方式が主流だった。マウントアップだと民有地の出入り口部分が傾斜しているため、高齢者や車椅子の人などが歩きづらい状態だった。
 現在は、誰もが使いやすいユニバーサルデザインの考え方に基づき、歩道面と車道面をほぼ平らにする方式が基本で、道路の改良や新設の際はほぼ平らに造られている。市は平成19年度から、「歩行空間あんしん事業」の一環で波打ち歩道の改修工事を進めている。
 小池神社の北側を通る市道の改修工事は3年計画で29年度に始まり、29年度と30年度で道路北側の約400メートル区間を手直しした。計画の最終年度となる本年度は、年内の完了を目標に道路南側で行われている。3年間の総事業費は約5300万円となっている。
 この市道は、寿台団地方面とJR村井駅方面を結ぶ幹線的な道路で交通量が多く、路線バスのバス停があったり寿小学校や筑摩野中学校の通学路にもなっていたりする。段差があると歩道を踏み外して車道に飛び出てしまう心配がある。地元の町会関係者は「波打ち歩道だと上がったり下がったりして歩きにくい。手押し車を使っているお年寄りなどのためにもフラットの方がいい」と語った。
 歩道の改修工事中は片側交互通行の規制が行われている。