政治・経済

塩尻市の和宮御下向行列が廃止へ

塩尻市が廃止の方針を示した皇女和宮御下向行列

 塩尻市の奈良井宿で毎秋開かれてきた「皇女和宮御下向行列」について、市が本年度を最後に廃止する方針であることが1日、分かった。庁内で開かれた令和2年度の市予算編成方針説明会で示された。地方財政が厳しさを増す中、市は抜本的な事業の見直しを進めてめりはりある事業展開を目指す考えで、他にも長年にわたる継続事業の廃止や縮小を検討していく。

 御下向行列は江戸時代に中山道を通って将軍家に嫁いだ皇女和宮のお輿入れを再現する時代行列で、平成26年の塩尻四宿400年祭を機に始まった。以後市観光協会を主体に年約250万円を要する街道交流事業として開かれている。市が直接予算を計上するわけではないが、市は協会に毎年運営補助金を出しており、廃止に伴い減額を図る方針。市観光課は「初夏には同じく時代行列のお茶壺道中が開かれる。ご理解いただきたい」とする。
 市税の長期的な増収が見込めないなど健全財政の確保が厳しさを増す中、市は昨年度から事業仕分けを前提とする全庁業務の精査を重ねてきた。予算編成の説明会で塩川昌明企画政策部長は「事業の優先順位を見る中で思い切って見直すもの、しっかり残すものを判断し、かつ新規事業にも対応してほしい」と述べた。
 説明会には係長級以上の職員が出席し、この他にもAI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)などの先進技術を活用し、業務を効率化する「シオサエティ5・0」事業を新たに推進していくことを確認した。