連載・特集

2019.11.12みすず野

 1カ月というのは、過ぎてしまうと実に早い。日常生活がふつうに継続されていればである。しかし、災害に遭って避難所生活を余儀なくされるなど、非日常の事柄が発生すると、それは長く、辛いものになる◆東日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号災害から、1カ月がたつ。千曲川の堤防が決壊し、広範囲に浸水した空からのリアルな映像、収まったあと家、畑が分厚い泥やごみで埋まり、途方に暮れる被災者の姿、運び出された災害廃棄物の量の多さ、ボランティアが駆けつけ、力を合わせて泥をかき出す様子など、まぶたに焼きついて離れない◆国が管理する7河川12カ所で、堤防が決壊したのだが、再び強い雨に見舞われれば、さらに6カ所決壊危機にあったというから、ぞっとする。現代工学をしても大河川の決壊、そこに流れ込めずに支流が氾濫する事態は防げないのだ。今後、どこでも起こり得ると考え、ハザードマップの見直し、監視体制の強化等が求められよう◆スマホへの警戒情報発信など、伝達の仕組みも発達してきたとはいえ、高齢者に伝わりにくいなど課題も。減災の取り組み、心構えを新たにしたい。

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