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昭和39年東京五輪・日本選手団のブレザー木祖で発見

 昭和39年東京五輪の日本選手団用に仕立てられたブレザーがこのほど、木祖村で見つかった。村民から寄贈を受けたもののようで、木祖中学校の倉庫で半世紀余り眠ったままになっていた。来夏、東京で56年ぶりに五輪が開催されるのを前に、「二つの五輪をつなぐ歴史資料」として、26日から2日間開かれる木祖村文化祭で披露される。

 女子選手用で、スカートとともに昨年2月に見つかった。展示用パネルも残り「上着の赤、ズボンまたはスカートの白は日本を象徴する日の丸と同じ色」と説明する。「若人の情熱と純潔をよく表現している」とも記す。
 薮原9区の岩原征支郎さんの義父・繁雄さん(故人)の名刺が、「寄贈者」として添えられていた。村教育委員会が岩原さんに聞き取りを行ったところ、ブレザー生地を供給した大同毛織(現・ダイドーリミテッド)に、繁雄さんの4人の娘と次女の夫が勤務しており、この縁から、同社が木祖村に事務所を置き、繁雄さんに求人業務を依頼していたことが分かった。
 村教委は「多くの中学生が卒業後、就職していた時代。寄贈は求人活動の一環だったのでは」とみる。「五輪の開会式で入場行進する選手の身を包むブレザーが注目を集めるのは必至。企業価値が高まることを想定していた」と推測する。
 村文化祭は村内6会場で開かれ、ブレザーは村社会体育館に展示する。青木信一・村教育長は「東京五輪の歴史と村民自身の歴史を合わせて思い起こしてほしい」と願っている。

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