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大桑・阿寺渓谷の観光マナー悪化 火気使用やごみ放置が深刻

 エメラルドグリーンの清流が人気を集める大桑村の阿寺渓谷で、一部の観光客のマナーの悪さが問題となっている。昨年に続いてマイカー規制が行われた今夏は天候不順で客足は伸び悩んだものの、昨年と同様に火気の使用や、景観を損ねるごみの放置が多く見られた。これから紅葉の時季になるにつれ、観光客が多く訪れる。関係者は美しい自然を守るため、マナーの徹底を呼び掛けている。

 村によると、火気厳禁となっている渓谷の国有林内で、バーベキューや花火をした痕跡があった。バーベキュー用のこんろごとごみと一緒に放置されていたり、川の中にアルコールの瓶や缶が散乱していたりした。
 観光客の中には地区のごみステーションにごみを置いていく人もいて、渓谷入り口周辺を見て回っている住民から村に「ひどいありさまだ」と苦情も入っている。村産業振興課の奥原有紀係長は「マナーを守らない人が目立ってきた。地域の生活が侵食されており住民の心証もよくない」と苦い表情だ。
 村は今月末に開催予定の阿寺渓谷管理運営協議会の会合で、今夏の状況を報告し、来年度以降の対策を考えたいとしている。
 マイカー規制は、自然環境の保全や交通渋滞対策を目的に観光客が増加する夏場(7月20日~9月1日)に実施され、今年で2回目となった。あてら荘などが運行するシャトルバスに乗った観光客の数は9857人(前年度比1442人減)だった。あてら荘周辺の利用者専用の有料駐車場5カ所を使った車両は、計2740台(同665台減)だった。