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南農生2人に救命感謝状 増田颯大郎君と白澤隼人君

 安曇野市豊科地域の路上で倒れていた80代女性を見つけて119番通報し、心臓マッサージで命を救ったとして、ともに南安曇農業高校環境クリエイト科3年生の増田颯大郎君(17)=堀金三田=と白澤隼人君(17)=三郷明盛=が20日、安曇野警察署の小山健二署長から感謝状を受けた。硬式野球部のチームメートだった2人の迅速な判断と息の合った行動が功を奏し、女性は一時入院したものの、現在は退院して元気に暮らしているという。

 安曇野署などによると、増田君と白澤君は9月15日、市内の商業施設で勉強をした帰りに、路上で意識を失っている女性と、その女性を救護する家族を見つけた。増田君が携帯電話で119番通報をした上で、近くの宿泊施設に助けを求め、白澤君が救急車が到着するまで女性の息子と交代で心臓マッサージを施した。女性は心臓に持病があり、心肺停止の状況だった。
 2人は1年生の時に高校で救命救急講習を受け、心肺蘇生法も学んだため、通報や心臓マッサージの手順は知っていたが、実際に倒れた人を前にすると「頭の中が真っ白になった」(増田君)。それでも「ここでやらないと後悔する。やるしかない」(白澤君)と奮い立った。増田君は「助けなければならないという思いが強かった」と振り返る。
 感謝状を受け取った増田君は「1人の命を救えたことが一番うれしい」と胸を張り、白澤君は「いい経験になった。救命処置を多くの人に知ってもらえれば」と願った。
 小山署長は「倒れている人を助けたいという気持ちが起こっても、なかなか行動に移すことは難しい」と2人の勇気をたたえた。感謝状の贈呈は署の朝礼の中で行われ、2人は署員たちから大きな拍手を受けていた。