政治・経済

浅間温泉や美ケ原温泉 台風19号影響で宿泊客いまだ戻り切らず

 松本商工会議所が松本市内の宿泊事業者を対象に行った緊急調査で、浅間温泉や美ケ原温泉では台風19号が県内に最接近してから1週間余りが経過してもキャンセル率(予約件数に占めるキャンセル数の割合)が高止まりの状態にあることがわかった。今週末の26~27日も予約の約半数がキャンセルになっている施設がある。観光需要の落ち込みが続くことを危惧する事業者も多いことから、松本商議所は21日に特別相談窓口を開設して対応に乗り出した。

 調査は市内の宿泊事業者43社を対象に実施し、うち23社が回答した(回答率53・5%)。事業者を松本駅周辺、浅間・美ケ原温泉、上高地・白骨温泉の3エリアに分けて分析している。
 台風19号が接近した12~14日の3連休は上高地・白骨温泉ではキャンセル率が7割を超える日が多かった。同エリアと松本駅周辺は時間の経過と共に影響が緩和し、今週末の27日はキャンセル率が1割前後に落ち着いた。一方、浅間・美ケ原温泉は同日が平均でキャンセル率29・7%、施設によっては4~5割がキャンセルになったところもある。松本商議所中小企業振興部は、温泉街では団体旅行の割合が高いことなどが影響しているとみる。
 11月以降の見通しについては「予約が入らない。助けて」「風評被害で観光需要は落ち込む可能性が高い」など不安視する声も多く寄せられた。特別相談窓口では、松本市に災害救助法が適用されたことで市内の事業者が利用対象となった支援制度を紹介する。12月には経営相談会も開く。松本商議所中小企業振興部の赤羽元秀部長は「宿泊にかかわらず影響を受けた事業者は相談を」と呼び掛ける。
 問い合わせは中小企業振興部(電話0263・32・5350)へ。