政治・経済

台風19号被災地 安倍首相が千曲川を視察 清沢県会議長ら意見交換

 安倍晋三首相は20日、台風19号の記録的な大雨で甚大な被害を受けた長野市を視察した。自衛隊ヘリで長野県に入り、長野市穂保地区の千曲川左岸の堤防が決壊した現場や避難所を訪問した。阿部守一知事や清沢英男・県議会議長、県市議会議長会長の村上幸雄・松本市議会議長ら自治体関係者と意見交換し、復興に全力を尽くすことを誓った。防決壊現場では、安倍首相ら政府・自治体関係者が犠牲者を悼んで黙とうをささげた。国土交通省北陸地方整備局長が約70メートルにわたって決壊した当時の気象状況を説明し、被災後に仮堤防を設置する緊急復旧工事を急ピッチで進めたことなどを伝えた。安倍首相は復旧工事に従事した関係者らと握手を交わし、労をねぎらった。

 意見交換では阿部知事が国の支援を求め、安倍首相に県内の自治体関係者の連名で災害対策に関する緊急要請を手渡した。清沢議長は取材に対し「県議会として非常に危機感をもった災害だ。国と連携し復興を急ぎたい」とした。村上会長は「首相が来るほどの災害の大きさを感じた。松本では河川が決壊する大きな被害はなかったが、災害への備えをしないといけない」と話していた。
 安倍首相による台風19号の被災地視察は17日の宮城、福島両県に続いて2回目となる。安倍首相は意見交換後の報道陣の取材に対し「すさまじい被害の状況を目の当たりにした」とした上で、「予備費と災害復旧予算が5000億円ある。この財源を生かして、生活と生業の再建に向けて対策を早急に取りまとめたい。現場主義を徹底し、国としてできることは全て行う」と述べた。