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ヤマトイワナ増やそう 木祖・水木沢で産卵場造り

 木曽川源流域に古くから生息するヤマトイワナを増やそうと、木祖村は17日、小木曽の水木沢天然林内を流れる水木沢に産卵場を造った。地域の紅葉の終盤に当たる産卵期(10月下旬~11月上旬)に合わせた2年目の取り組みだ。県や村、漁業協同組合などでつくる「川等活用振興検討会」のメンバーを中心に、県内外からの一般参加者、木祖中学校1、3年生の計70人ほどが汗を流した。

 川の砂を取り除き、石や砂利を敷いた。産卵の際、尾びれを使って川底を掘る雌のために、小さめの石を増やした。大町市で同様の取り組みをしている「北の安曇野渓流会」事務局長の水谷博さん(69)=名古屋市=は「産卵床を掘りやすい環境が整った」と太鼓判を押していた。
 中学生は石の運搬に一生懸命だった。昨年設置した産卵場の修繕にも取り組んだ3年で生徒会長の牛丸一真君(15)は「ヤマトイワナを増やす取り組みに関われたことを誇りに思う。たくさん産卵してほしい」と願っていた。天然林の管理人で村自然同好会長の久保畠賢一さん(66)=薮原=は「体験してもらうことが大切。村の自然への理解につながる」と話していた。
 水木沢は木曽川上流・笹川の支流で、在来のヤマトイワナの産卵も確認されている。漁協は同天然林内を禁漁区としている。