政治・経済

安曇野の市道12カ所 台風で倒木

 猛烈な風雨を伴って12日夜に県内に最接近した台風19号の影響で、安曇野市内でも倒木被害が15日までに市道計12カ所で確認された。千曲川の堤防が決壊して住宅や病院などが浸水する甚大な被害を受けた長野市への支援の動きも始まっている。

安曇野市豊科の安曇野赤十字病院(中野武院長)は14~16日の3日間、長野市に医師や看護師ら計7人の救護班を派遣している。浸水被害を受けた病院の入院患者を、他の病院に搬送する業務に当たっている。
 日本赤十字社県支部の要請を受けて派遣した。救護班は14日朝、車両2台に乗り込んで病院を出発した。安曇野赤十字病院によると、長野市内にある日赤県支部で活動場所を調整した上で、被災地に入った。医師と看護師が2班に分かれ、長野市豊野地区の病院から他の病院へ車両を使って入院患者を搬送しているという。
 日赤県支部からは、救護班を21~23日に再度派遣するよう要請されているといい、班編制を進めている。

  安曇野市監理課によると、市道での倒木は穂高地域と明科地域で4カ所ずつ、豊科地域で3カ所、堀金地域で1カ所あった。このほかに穂高地域では電話線にもたれかかる倒木も確認した。台風による強風が原因とみられる。通行車両への被害はなかった。いずれも15日までに撤去を終えており、通行への支障はなくなっている。
 市道以外でも倒木被害があった。豊科の吉野神社では、境内にある直径約70㌢、高さ20㍍以上のヒノキが根元から倒れ、隣のヒノキを巻き込みながら、8月末に改築したばかりの拝殿の屋根を直撃した。12日夜は一時的に強風が吹き荒れ、氏子総代の丸山隆峰さん(78)は「周りの木や電線が揺れて、ごうごうと音をたてていた。今まで経験したことのない風だった」と話していた。

安曇野市は、長野市に支援物資として男性用と女性用の肌着各400セットを届けた。県内の全77市町村で締結している県市町村災害時相互応援協定に基づき、14日に県を通じて長野市から要請があった。
 安曇野市危機管理課によると、市が災害に備えて備蓄している上下セットの肌着の一部を、市職員が長野市内に運んだ。同課は「他にも要請があったら対応していきたい」としている。