政治・経済

安曇野シェアサイクルに周遊効果

 安曇野市や池田町、松川村に設けたポートと呼ぶ駐輪場で自転車を借りたり、乗り捨てたりできる有料サービス事業「安曇野シェアサイクル」で、同じ運営会社の同じシステムを導入している松本市との相互乗り入れが今年4~9月に計38台あった。件数はまだ多くないが、昨年度から実証実験に取り組む安曇野市観光協会は、周遊観光を促進する効果に期待している。

 松本市が今年3月にシェアサイクルを導入したため、安曇野市で借りたシェアサイクルを松本市で返却することができ、その逆も可能となっている。
 電動アシスト付きのため長距離でも比較的楽に移動でき、電車やバスといった公共交通機関の待ち時間を考慮すると、時間帯によっては目的地に早く着けることから選ばれているとみられる。相互乗り入れの内訳は、安曇野市から松本市が26台、逆が12台だった。
 実際の使用例としては、JR穂高駅~松本城や松本駅~大王わさび農場で利用された。移動時間の短縮に加えて、安曇野市観光協会のシェアサイクルは15分100円、松本市は15分60円で利用でき、公共交通機関より安価に移動できる場合があることも、利用につながっているようだ。景色を楽しみながら移動できるのもシェアサイクルの利点で、両市間の移動には国道147号を通るケースが多いという。
 安曇野市観光協会の会員となっている池田町のハーブセンターや、松川村の安曇野ちひろ美術館にもポートがある。観光協会の担当者は、相互乗り入れの利用がされ始めたことについて「公共交通機関の待ち時間を有効に使えるメリットがある。(実証実験が)2年目となり、周知されてきたのではないか」と分析している。