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山雅J1残留へ光明 成績上向きでリーグ戦最終盤へ

練習試合で選手の様子を見る反町監督(6日、アルティスタ浅間戦)

 サッカーJ1リーグが最終盤に突入する。2度目のJ1を戦っている松本山雅FCは、J2自動降格圏の17位と苦しい戦いとなっているが、最近は成績が上向きで悲願のJ1残留に向けて視界が開けつつある。第28節では山雅が仙台に1―0で勝って上位との勝ち点差を詰めたことから自力でのJ1残留も可能となった。残り6試合で残留ラインという「境界突破」を目指す山雅の今後の戦いを展望する。

 山雅は28試合を終えて6勝10分け12敗の勝ち点28で、15位湘南、16位鳥栖との勝ち点差はそれぞれ3となった。この2チームとは直接対決が残っているため、得失点差は絡むが勝てば順位を上回ることができる。14位仙台との勝ち点差は4だが、直接対決は終わっているため山雅の当面のライバルは湘南と鳥栖だろう。
 湘南は夏場の連勝で一時は10位まで上げたが、チーム内のトラブルが発覚した8月中旬から不調に陥り、直近5試合は2分け3敗、3得点、15失点と順位、得失点差共に大きく落とした。鳥栖の直近5試合は2勝1分け2敗、8得点、12失点で守備に安定を欠く。一方で山雅は2勝2分け1敗の4得点、3失点で湘南、鳥栖と勝ち点差を縮め、得失点差で上回ることに成功した。
 山雅の反町康治監督は「決定力がない分、守備で踏ん張っている」という。夏場にJ1広島から移籍してきたDF水本の存在の大きさを挙げ「3バックが安定したのが良い戦いにつながっている」という。また、FW阪野やDF高木、MF山本の補強でチーム内の競争が激化したことも好調の要因だろう。
 残り6試合の山雅、湘南、鳥栖の対戦相手をみると、山雅が対戦する6チームの現状の順位の平均は8・8位で、湘南は上位との対戦が多く7・5位とやや苦しい。鳥栖は下位が残り11・5位となる。山雅は前半戦で黒星を喫した相手が多いが、今季は前半戦で負けた相手でも後半戦は勝ったり引き分けたりしていて、2敗を喫した相手はない。
 J1リーグ戦は日本代表の試合があるため2週間の中断期間に入っている。山雅は6日の練習試合を含め計3度の練習試合やトレーニングを重ねてチーム力をアップさせてリーグ再開に備える。堅守に磨きをかけ、課題の得点力不足を解消させて残り6試合で巻き返しを図りたい。