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古典ピアノ演奏会60回 波田のカフェプレイエルで古畑博子さん企画丸17年

 松本市波田のカフェプレイエル&ギャラリーやましろが平成14年11月から店内で開いてきたコンサートがこのほど、60回の節目を迎えた。店を営む古畑博子さん(70)と縁のある音楽家たちが、家庭的な雰囲気の中で、店にある2台の古典ピアノなどを奏でてきた。古畑さんは「周りの支えがあってできた。これからもいい響きを伝えたい」と話している。

 節目のコンサートが5日と6日に開かれ、欧州でも演奏活動を続けるピアニストの楠原祥子さんがショパンの曲を奏で、演奏を聴きに東京や大阪からもお客が来た。特に6日は、ショパンのワルツ曲が作曲された時代の背景などを取り上げた講義も含む内容で、来場者は演奏だけでは分からない曲の深みを知った。
 店には、フランス製の「プレイエル」(1923年製)と「エラール」(1909年製)がある。これまでのコンサートには、川口成彦さんら国際的なコンクールで入賞したことがある著名なピアニストらも出演し、塚本敦子さんら地元で活躍する演奏家も登場している。バイオリンや歌などとの共演もあり、ピアノを中心に多彩な音楽を提供してきた。
 近年は年2回のペースで開催している。古畑さんは、コンサートをやめようと思ったことはなく「やめればプレイエル、エラールに申し訳ない。運営を手伝ってくれる人の支えもあって続けてこられた」と振り返る。ただ70歳になり、母親の介護をしていることや令和の新時代を迎えたことなど節目も感じており、今後は「自分のペースで開いていきたい」と話している。