政治・経済

塩尻で無線草刈り機実演会 便利さ納得

無線操縦式草刈り機がリモコン操作で草を刈る様子に見入る人たち

 リモコンを使って遠隔操作する無線操縦式草刈り機の実演会が7日、塩尻市片丘で開かれた。農家の高齢化や後継不足が課題となる中、農業の省力化や安全確保を進める一助になればと市が初めて企画した。市内の農業従事者ら約30人が参加して最新機器の性能を学びつつ、高額のコストを吟味するなど導入の実現可能性を探った。

 県外2メーカーの無線操縦式草刈り機を使い、傾斜角度の大きなあぜの草を刈った。いずれも手元のリモコンを使って100メートル前後離れた場所からでも操作でき、最大40~45度の傾斜面にまで対応できる。労力を必要とせず安全に作業できる様子に、参加者は「これはいい」とため息を漏らしながら見入った。
 一方、価格は1台当たり140万~330万円程度。地元の男性(75)は「便利な機械があるにこしたことはないが目をつむれない金額。なかなか厳しい」と苦笑していた。
 国の「中山間地域等直接支払交付金」を受ける市内19集落の関係者を対象に実施した。同交付金は農業の生産条件が不利な中山間地域の生産支援を目的に補助金を交付する事業で、市によると無線操縦式草刈り機にも交付金を活用することができる。市農政課は「農地維持のためにも時代に合った技術導入の検討材料を提供したい」としている。