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柔道・矢澤選手世界で金銀 松商1年生63キロ級と団体

 松商学園高校柔道部の1年生・矢澤愛理さん(15)は、9月下旬にカザフスタンで開かれた15歳以上18歳未満(カデ)が対象の「世界カデ選手権大会」の女子63キロ級で準優勝を果たした。男女混合団体のメンバーにも選ばれ優勝に貢献し、県勢初の出場で金と銀の二つのメダルを獲得した。個人戦は狙っていた優勝を逃したが「納得のいく2位。課題が見つかったのと同時に今までで自信が一番ついた大会だった」と明るい表情をのぞかせる。

 今年4月の全日本カデ選手権で優勝し、世界カデの出場権を獲得した。世界カデでは1回戦から準決勝までの5試合のうち、優勢勝ちだった2回戦を除く4試合で一本勝ちを収めた。ブルガリアの選手と対戦した準々決勝は先に技ありを奪われたものの「冷静に対応できた」と、すぐに抑え込みの肩固めで一本を奪う強さが光った。決勝はトルコの選手に得意の大内刈りを仕掛けたところを裏投げで返されて一本負け。「やり方を変えれば勝てるかもしれなかった」と悔しがるも、敗戦を前向きに捉える。
 世界を経験し組み手のスピードや技を掛けられたときの対応など課題が見えたという。一方、「日本の選手より外国人の選手の方がやりやすかった」と自信を深め、立ち技から寝技へ移行する技術面でも手応えを感じた。
 道場、高校の先輩で、8月の世界選手権を制した出口クリスタ選手の活躍に刺激を受けている。「目標の選手」と語り、シニア世代になっても世界の第一線で活躍できる選手を夢見る。今回、好成績を残したものの、国内の全国規模の大会で優勝したのはまだ全日本カデだけで、今年のインターハイは16強、全日本ジュニアは初戦で敗れた。東京五輪の次のパリ五輪を目指す15歳は「これからは出場する大会全てで優勝を狙っていく」と力を込めた。