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マツタケ不作山カラカラ 直売所品薄一雨願う

 松本地方の農産物直売所で天然キノコの入荷量が例年に比べて減少し、品薄になっている。9月に雨が少なかったことから、「山は乾燥してカラカラ」(生産者)で、マツタケをはじめ多くの種類のキノコの生育に影響が出ているという。まだキノコのシーズンが続く中、生産者や各直売所は消費者に秋の味覚を届けたいと、もう一雨降って涼しくなることを期待している。

 道の駅今井恵みの里(松本市今井)では、マツタケや、アミタケやリコボウなどの「雑キノコ」の入荷量が、9月は昨年同月の1割に満たず、仕入れられない日もあった。生産者直売所・アルプス市場(同市寿白瀬渕)も先月の入荷量はマツタケが例年の半分、雑キノコが約3分の1。ファーマーズガーデンうちだ(同市内田)も9月は例年の半分程度の入荷量だったという。
 今井恵みの里には3日、今季最多のキノコ11パックが入荷し、大塚大洋店長は「価格を例年並みに据え置き、お客さんにできる限り提供していきたい。ただ、今後の雨と気温に期待するしかない」と話した。
 松本市四賀地区の農産物直売所・しののめの道バザール(刈谷原町)に毎年マツタケなどのキノコを出荷している生産者で、運営組織の副会長・本木徹さん(78)=七嵐=は「今年は全然採れない。朝早く来て開店を待つお客さんに『キノコがない』と断るので申し訳ない」と肩を落とし「何とか雨が降ってくれたら」と願っている。
 気象庁の観測だと、松本市沢村の9月の降水量は平年の1割程度の16・0ミリしかなく、記録的な少雨だった。一方、月平均気温は平年を2・0度上回る22・0度だった。
 県林業総合センター(塩尻市)は、マツタケをはじめキノコは今後の天候次第で発生する可能性があり「(現時点で)出ないとは言い切れない」としている。