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縄文時代の朝日村想像してみよう 5日から土器展

スマホの画面に表示した立体画像
 朝日村内で出土した縄文時代中期の土器や石器、土偶など約270点を展示する「朝日村の縄文土器」が5日、朝日美術館で始まる。土器や住居跡などの立体(3D)画像7点を作成し、パソコンやスマートフォンの画面上で見られるようにする。遠い昔にこの地に住んだ先人の息吹を、実物の展示と、最新の科学による成果を交えることでイメージしてもらう。
 平成28~29年に調査した鎖川右岸の山鳥場遺跡、昭和37年~平成12年に10次の調査があった同左岸の熊久保遺跡から出土した県宝1点を含む遺物を一堂に集める。縄文土器の文様をフィルムカメラで大写しにした大きな写真も展示する。  初展示となる山鳥場遺跡については、エゴマや大豆などの種の跡・種実圧痕がある土器の大量出土や、土器を内壁に二重に施した「土器敷炉」の跡が見つかったことが、報告書がある村内の他の遺跡にはない特徴だ。土製耳飾りが多いことも際立つ。  立体画像は、4500~5000年ほど前の物とみられる土器や土器敷炉、住居跡を基に、7点を作成した。実物の展示では分かりにくい土器の内面や底面まで見られる。住居跡などは実物が残っておらず、どのようなものだったのかをイメージする貴重な資料だ。  会場に置いたパソコンで自由に見られるようにする。QRコードを掲示してスマホでも閲覧できるようにするほか、会期が始まるまでには美術館のサイトにも掲載する。  科学技術の発達で、従来にはない詳細な調査結果が得られるようになった半面、当時の人たちの心情など、想像しかできないことも多い。美術館の担当者は「土器はその時代の人たちが生きた証し。大自然の中で生きる謙虚さや祈りの心など縄文人の思いを、実物を見て想像してもらいたい」と呼び掛けている。  11月24日まで。朝日美術館などが主催し、市民タイムスなどが後援する。11月16日午後1時半から会場で、展示品の「見どころ」を案内するギャラリートークが行われる。問い合わせは美術館(電話番号0263・99・2359)へ。

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