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旧開智学校が国宝指定 官報告示 秋の観光シーズン弾みに

 擬洋風の先駆的な学校建築で知られる「旧開智学校校舎」(松本市開智2)が30日、国宝に指定され、官報告示された。文化庁の文化審議会が5月17日に国宝へ指定するよう文部科学相に答申していた。正式決定を待ち焦がれていた市関係者からは喜びの声が聞かれた。

 国宝に指定されたのは、明治9(1876)年に建築された木造2階建ての旧校舎で、建築関係資料の文書56点・図面7枚も含む。
 菅谷昭市長は官報告示を受けて「国宝指定の喜びを原動力に『開智に続け!』を合い言葉に市民と歴史・文化を活かしたいいまち松本をつくっていく」とのコメントを発表した。
 市役所で開かれた市議会決算特別委員会の冒頭で、赤羽郁夫教育長が「いつかいつかと思い(官報告示されて)正直ほっとした。これで(5日に予定する)国宝指定記念式典が心置きなくできる」と報告し、議員から拍手が湧いた。
 観光で旧校舎を訪れていた北海道旭川市の介護職・河崎照子さん(60)は「中は生活感があふれる懐かしい雰囲気で、外観は当時の先端の建築でしゃれている。すてきな学校」と感動していた。閉館後の午後5時には学芸員が官報告示により国宝指定を周知するA1サイズの手作りの掲示板を門扉に掲出した。
 市立博物館条例の一部改正で、名称も10月1日付で「重要文化財旧開智学校校舎」から「国宝旧開智学校校舎」に変更され、入り口前の概要看板も近く差し替わる。式典は5日に開智小学校体育館で開かれ、市民で祝意を示す「記念行進」もあり、施設も無料開放される。
 松本市内の国宝は、昭和27(1952)年に指定された松本城天守に次いで2件目となる。

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