連載・特集

2019.10.26みすず野

 小欄の筆を主に担う先輩が今月初め「出雲に行きたい」と書いていた。空路のいい便がある。あす就航の松本―神戸、神戸―出雲を乗り継げば3時間余り。鉄路ならしなのと新幹線、伯備線で8時間ほどかかる◆松本から関西への通年の定期運航は日航が撤退した平成22年以来9年ぶり。26年に始まった大阪線は夏季限定だった。利便向上で郷土の観光振興への期待も高まるが、関西へ向かうツアーの集客が好調な一方で、信州を訪ねる動きはいまひとつとか。新路線の周知が重要だと、本紙連載に指摘が載っていた◆神戸と聞いて思いつくままに挙げれば、万葉集に〈焼く塩の辛き恋をも我れはするかも〉とうたわれた須磨、日宋貿易の拠点となった大輪田泊、源平合戦の一ノ谷、勝海舟の建言で幕府が設けた海軍操練所では坂本龍馬や陸奥宗光も学んだ。現代は電飾のルミナリエやJ1ヴィッセル神戸、神戸牛...◆奈良や京都の寺巡りに利用してみよう。谷崎潤一郎の旧居「倚松庵」も訪ねてみたい。「細雪」の舞台という。阪神ファンのわがままを言わせてもらうと夏ダイヤはデーゲームにも間に合う午前発にしてもらえないだろうか。

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