連載・特集

2019.10.23みすず野

 天皇陛下が、即位を国内外に宣言される「即位礼正殿の儀」がきのう、皇居・宮殿で厳かに執り行われ、テレビの生中継に見入った人は多かったことだろう。世界約180カ国から代表ら2000人が参列し、夜の祝宴も華やかであった◆5月1日に即位後、天皇陛下は公務に誠実に取り組まれ、皇后さまとともに出向かれた地では、住民と笑顔でふれあう姿が報じられている。天皇と国民の距離が一気に縮まったのは、平成の時代である。それは現在の上皇さまが、伝統を破る挑戦とも言える率直な姿勢で、「象徴天皇」の在り方を模索され、役割を果たされたからだ◆天皇陛下は、さらに国民に寄り添われ、そのときの言葉づかいも平易で、親しみを感じさせている。こうした国民との近しさが、令和の時代は、いっそう大事になるのではないか。民主的で多様な時代にあって、天皇と国民の距離が、よもや広がることはないと思う◆令和が始まって、もうすぐ半年になる。私たちの生活は平成から継続し、少子高齢化、人口減少、増税、度重なる大災害など厳しい状況に置かれている。しかし、知恵を絞り、力を合わせて乗り越えねば。