連載・特集

2019.10.18みすず野

 家に戻れない、水道の水が出ない、泥がかき出せない、道路が開通しない、物資が足りない、学校に行けない、店が再開できない、避難所生活がつらい、寒い...台風19号による被災地から、こうしたSOSの声が上がる◆被災地ではない当地でさえ、山梨や神奈川県内の土砂崩れで、JR中央東線や中央道などが一部不通となり、東京―松本間の交通、流通、観光、産業に大きなマイナスが出ている。輸血用の血液もピンチという。広域にわたる災害が起きると、こんなにも影響が大きく、対応が行き届かず、被災者はもちろん、関係者を打ちのめすものなのかと、痛感させられる◆そんななか、行政、民間双方の支援の輪が広がり、災害ボランティアの募集も始まった。東日本大震災後、40回近く東北各地に行き、西日本豪雨災害の広島、岡山にも出かけて、汗を流し続ける災害ボランティア専門団体長野支部長・横山吉美さん(朝日村)が語っていた◆「どこの田舎でも人と人のつながりが、希薄になったのを感じます。これからは地域のネットワークの再構築が不可欠ですね」。災害時、ネットワークの力はとても大きいというのだ。