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手筒花火で並柳彩ろう 住民有志秋祭りに初企画

 松本市並柳地区の住民有志が、地元並柳神明宮の秋季例大祭宵祭り(22日夜)で、人が抱える大きな筒から火柱を勢いよく吹き上げる「手筒花火」を初めて企画している。市街地南部にあって宅地化が進んだ並柳地区では、十数年前に祭礼中の打ち上げ花火を取りやめた経緯もあり、手筒花火の開催は"復活"の花火大会でもある。住民たちは手筒花火を秋の恒例イベントに育てたい考えで、秋祭りが再び老若男女がわくわくしながら一堂に集う楽しい場になればと願っている。

 手作りの出店で秋祭りを盛り上げている地元の青年会(羽田野聡会長)とシニヤ会(有賀啓会長)が実行委員会を結成し、手筒花火の発祥地とされる愛知県豊橋市の手筒花火組織「三河伝統手筒花火連合会」に出演を依頼した。
 神明宮に最寄りの並柳小学校グラウンドに本場のメンバーが訪れ、高さ10メートルほどまで火花が吹き上がる手筒花火10本を披露する。地元の華松煙火による仕掛け花火も行い、幼い子供も楽しめる手持ち花火遊びの時間も設ける。
 かつての打ち上げ花火は大きな音や燃えかすの飛散に配慮して取りやめられた。しかし、住民からはその後、「秋祭りが少し寂しくなった」と残念がる声が上がった。これらを受けて、両会のメンバーらは、音などに配慮しつつも再開を願う要望に応えられる華やかな手筒花火に注目した。7月19日に7人が豊橋市の祭りを視察し、その場で依頼した。
 実行委は手筒花火大会を来年以降の継続実施も考えており、鑑賞するだけでなく地元有志で手筒花火の操作もできないか探っている。シニヤ会副会長で実行委員長の大澤隆春さん(47)は「勇壮な手筒花火を子供や若者が楽しみ憧れれば、地域の活性化にも関わるようになるかもしれない。ゆくゆくは大きくしたい」と夢を膨らませる。
 22日の開催時間は午後8~9時で、誰でも鑑賞できる。