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FDA新空路で神戸観光人気 旅行商品充実、中国四国にも

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)が10月27日、県営松本空港と神戸空港(神戸市)を結ぶ定期便「松本―神戸線」を新設することを受け、旅行業者は早速、新規路線を活用した旅行商品の販売を始めている。約1時間で神戸空港に着く利便性を生かし、その先の四国、中国地方を巡るツアーや、格安で神戸を楽しむプランが人気だ。乗り継ぎ便も利用するなど膨らむ商機を逃さず、充実した旅を提供できるように知恵を絞っている。

 アルピコ長野トラベル(長野市)はまず、就航記念として2泊3日で神戸を満喫するツアーを用意した。出発日と宿の指定はあるが2日目は終日、自由行動で2万9800円(1室2~3人の場合)と格安だ。予約好調で12月まで約8割が埋まっているという。
 飛行機を乗り継ぎ、人気の出雲大社(島根県出雲市)を訪れるツアーもある。松本空港を午後0時20分に出発すると、神戸空港を経由し、同3時5分には島根県の出雲空港に着く。松本から四国、中国地方へバスで向かうツアーもあるが、長旅は高齢者には身体的な負担が大きい。同社商品企画販売部の瀬尾秀彰副部長は「神戸線を利用すればとても楽。今まで『遠い』と思われていた所へ行きやすくなる」と語る。
 阪急交通社(大阪市)の商品では、神戸から姫路市の姫路城や広島県廿日市市の厳島神社、淡路島などと瀬戸内を巡るツアーが人気だ。出雲空港まで飛行機を乗り継ぎ、フェリーで隠岐の島まで足を伸ばす商品もある。同社長野支店の梶本伸也営業係長は「神戸空港は四国、中国地方への出入り口として大いに活用できる」と魅力を語る。さらに神戸空港で乗り継ぎ、沖縄・那覇へ向かう商品も用意する。
 ただ、逆に神戸から信州へ向かう商品はまだ少ない。県内はこれから冬に向かうこともある。ある業者の担当者は「上高地や黒部ダムなど魅力的な観光資源は多い。グリーンシーズンになればそれなりに商品は出てくるだろう」と見据えている。