政治・経済

新博物館に吹き抜け空間 松本市が実施設計概要

吹き抜けとなるエントランス部分

 松本市は17日の市議会基幹博物館建設特別委員会に、大名町通りに建設する新しい博物館(令和5年秋開館予定)の実施設計の概要を示した。吹き抜けでガラス張りの開放的な空間を大名町に面した場所に設け、基本設計時に比べて延べ床面積を400平方㍍程度圧縮した。市民意見を踏まえ、松本の文化歴史を学べる常設展示のテーマを増やした。

 鉄筋コンクリート(一部鉄骨造)地上3階建てで、延べ床面積は7775平方㍍となる。環境に配慮して市の施設では初めて、井戸水を利用した空調を設ける。現博物館の2・3倍広い収蔵庫の周囲に廊下や機械室を設け、収蔵物が外気に影響されにくい「魔法瓶構造」とする。2、3階の南面外壁が幅88㍍、高さ10㍍の巨大な壁となり、松本手まりから着想したひし形の模様を施してアクセントをつける。
 常設展示は、基本設計時に掲げた「お城のあるまち」「開かれた盆地」などの6テーマに「にぎわう商都」「ともにある山」を加えて8テーマとした。城下町のジオラマ(風景の模型)も展示する。博物館南に延びる「土手小路」の歩道から展示物が見られる「ウインドーギャラリー」も設ける。
 市議からは「施設に何が入るのか分からない市民もいる」と周知を求める意見が出され、市は市民向けパンフレットを作って周知に努めるとした。
 市は年度内の工事発注に向け、開会中の市議会9月定例会に、建築工事費として令和4年度までの債務負担行為(限度額65億7148万円)を設定する本年度一般会計補正予算案を提出している。特別委はこの債務負担行為を原案通り可決した。展示製作費10億4163万円については、市は来年度の6月補正予算で債務負担行為を設定する予定だ。