地域の話題

蘇南高生が外国人ハイカーと英会話

 蘇南高校の3年生が、地元の南木曽町を訪れる外国人観光客を相手に、英会話を実践する取り組みを始めた。グループごとに自主的にテーマを決めて取り組む総合研究の一環で、必要なアンケートなどを聞き取りで進めている。町内で中山道歩きの海外客が急増している好機を「生きた教材」として生かす試みだ。

 馬籠峠の途中にある無料休憩所・一石栃立場茶屋で、足を休めるハイカーに声を掛ける。総合研究で、外国人の意見聞き取りが必要なテーマを設定した3年生9人が順次訪れて取り組む。
 初日は深谷華花さん(17)と、宇佐美柚月さん(18)が、イスラエル人のカップルなどと会話した。最後は笑顔で握手を交わし「緊張したけれど楽しかった。英語をもっと勉強したいと思った」と貴重な経験を喜んだ。
 学校側で外国人客へのアンケートを計画していたところ、立場茶屋を運営する住民組織・妻籠を愛する会から誘いの声が掛かった。愛する会が外国人客を対象に続けているアンケートも手伝う。
 愛する会の集計によると、馬籠峠を歩く外国人は平成30年度に3万1000人を超え、5年間で2・3倍に増えた。本年度も8月までに2万人を突破し、前年同時期を3割近く上回っている。担当教諭の西澤博樹教諭は「ここにこれほどの外国人が訪れているとは知らなかった」と驚き、総合研究にとどまらず英語の授業でも生かせないか検討する考えを話していた。