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塩尻の県畜産試験場で豚コレラか 8頭疑い国機関に検体 

 県は13日、塩尻市片丘の県畜産試験場で飼われている豚が豚コレラに感染している疑いがあり、国の検査機関に検体を送ったことを明らかにした。県畜産試験場は防疫体制を強化する監視対象農場に指定されており、14日早朝にも結果が判明する見通しだ。感染が確認されれば、宮田村の養豚場で2月に発生した事例に次いで県内2例目、野生イノシシの豚コレラ感染確認後は初めての事例となる。県内の養豚業に大きな影響を与える可能性がある。

 県家畜防疫対策室によると、12日午後に雄1頭に嘔吐の症状が見られ、12日から13日にかけて周りの14頭を県松本家畜保健衛生所で検査したところ、8頭で陽性反応があり、感染の疑いが強まった。うち嘔吐の症状がある1頭と同じ豚舎にいたもう1頭の雄の計2頭の検体を国の検査機関に送った。
 県畜産試験場は出荷する豚を含め計337頭を飼育しているが、県外に出荷することはほとんどないという。感染が確認されれば、国の防疫指針に基づき全頭が殺処分される。県家畜防疫対策室は「感染が確認されれば対策本部を設置し、感染拡大をふせぐためにもすぐに殺処分に取りかかることになる」とする。
 豚コレラ発生の疑いを受けて、阿部守一知事は13日夕方に松本市野球場で開催された「天皇賜杯第74回全日本軟式野球大会」の開会式の出席を取りやめた。秘書課によると「県畜産試験場で豚コレラが発生した事態に備え、万全を期した」としている。
 7月21日に塩尻市上西条で感染が確認された野生イノシシの半径10キロ圏内に県畜産試験場と民間の養豚場が入り、県は翌22日に二つの養豚場を監視対象農場に指定していた。
 県内の野生イノシシの豚コレラ感染は7月13日に木曽町で初めて確認されてから、中南信の13市町村に感染が拡大し、感染頭数は109頭(13日現在)となる。感染が確認された地点から半径10キロ圏内に含まれる捕獲調査地域は27市町村で、監視対象農場は塩尻市で2農場、松本市で1農場、安曇野市で5農場など計11農場に上る。