政治・経済

安曇野市内6駅の無人化を見送り

 安曇野市は、9月末をもって切符販売をやめ無人駅にする考えを示していたJR大糸線5駅(安曇追分、有明、柏矢町、中萱、梓橋)とJR篠ノ井線田沢駅の計6駅について、少なくとも来年3月末までは無人化を見送ることを、13日の市議会経済建設委員会で明らかにした。駅舎の活用も視野に地域住民の意見を聞きながら検討を進め、4月以降の対応について年度内に方向性を決める。

 安曇追分駅の無人化再検討を求める地元区からの陳情審査で、市側が説明した。JR東日本は、駅が無人化されれば駅舎の管理をしない基本方針を持っている。しかし4月以降の市との協議で、地域の実情を踏まえた駅舎利用を柔軟に考える姿勢を示したという。
 鎌﨑孝善商工観光部長は「JRもいろいろな考え方を持って出してきている」と説明した。現行の切符販売と、駅舎の管理を合わせて市が業務委託を受ける形や、地域住民の寄り合い所として地元に無償で貸し出す形などの活用方法を例に挙げた。
 議員からは、どの駅も駅舎が老朽化しているとして「将来プラットホームだけの駅になっていいのか。大局的に駅の在り方を考えるべきだ」との意見が出た。これに対し鎌﨑部長は、駅舎の老朽化対策を行う場合は自治体負担が原則だとの考えを示し「木造が多いので将来傷みは出てくる。市民の合意を得ながら自治体が修繕していくのかどうか、将来的には検討していく必要がある。それも含めて今後JRとしっかり話をし、いい活用方法を見いだしたい」と述べた。
 委員会を傍聴した陳情者代表の島新田区長・寺島孝夫さんは「市の姿勢も変わってきた気がする。一方的ではなく、お互いの意見を聞いて検討を進めてほしい」と話していた。