地域の話題

認知症に理解深めよう 朝日・山形で地域あげ支援

試験点灯で照らし出された朝日村役場

 認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指し、朝日村と山形村がそれぞれ、啓発の準備や関連展示をしている。認知症への理解を深める世界アルツハイマーデーが21日、同月間が9月であることに呼応し、地域での周知に努める。

 朝日村は21日午後7時から、村役場庁舎を、運動を象徴するオレンジ色にライトアップする。厚生労働省がウェブサイトで全国の実施46施設をまとめており、県内の市役所や町村役場では「おそらく初めて」の取り組みだ。
 村オレンジキャンペーンと題し、小林弘幸村長のあいさつや村の担当者による認知症の説明、地域の人たちによるオカリナの演奏やコーラスを行う。全員で記念撮影もする。村内外からの見物を呼び掛ける。
 県などからの求めに応じ、内外装が木材で仕上げてある村役場庁舎を照らせば、オレンジ色に近くなると考えた。先週に試験点灯をして色の映え方などを確かめた。ほかに「認知症支えて見守る村づくり」と書いた懸垂幕を庁舎に掲げる。
 山形村は30日まで、村保健福祉センター・いちいの里で、65歳以上の人を対象に開いている「手仕事カフェ」の参加者による作品約50点を展示している。アルツハイマーデーの関連資料や認知症の人に対する支援の紹介、関連行政機関などのパンフレットもまとめた。
 手仕事カフェは、外出や仲間づくりを促し、健康維持につなげてもらう目的で開いており、認知症予防を図る考えもある。コーヒーを飲みながら1~2時間ほどで仕上げる作品は参加者がそれぞれの得意分野を生かして教え合って作る。紙コップと古新聞が材料のけん玉、牛乳パックを折りたたんで飾ったカード入れなど多彩で、作るたびに工夫を重ねた跡が見られる。
 山形村の担当者は「村でこういうことがあり、行われていると、大勢に知ってもらうきっかけになれば」と話す。高齢化の進行もあり、アルツハイマー病や認知症を巡る課題は誰にでも身近になっている。朝日村の担当者は「知っていれば、認知症の人たちに適切な対応ができる。村を起点に、村外にもライトアップが広がればいい」と期待している。