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美ケ原高原の道路網研究 松本、上田、長和が連携

 松本市は、郊外の美ケ原高原(最高点・王ケ頭2034メートル)の活性化を図るために、上田市、小県郡長和町と連携して周辺道路の整備を含めた研究を始めた。3市町から美ケ原台上へ延びる複数の県道などが円滑に結ばれていない現状から、連絡道路整備の必要性でこのほど認識が一致したという。自然環境保護の観点から半世紀近く棚上げにされてきた道路整備問題が再び議論されるのか注目される。

 11日に行われた市議会9月定例会の一般質問で阿部功祐氏(誠の会)に対し市側が明らかにした。坪田明男副市長は「率直に言って現状に違和感を覚えている。将来にわたりこの現状を是認することが最良の選択なのか検討する必要がある」と述べた。
 7月に松本、上田の両副市長と長和町の副町長が現地視察し、上田・長和側のビーナスラインから松本側の美鈴湖、浅間温泉方面へ円滑に車を通すルートについて意見交換したという。今後、3者で合意形成を図りつつ、国、県の関係機関の理解を得て着実に研究を進めたい考えを示した。
 松本側から美ケ原へは、美鈴湖を経て県道美ケ原公園沖線で台上西側へ、またはビーナスライン経由で台上東側へ出る主に二つのルートがある。台上を通る道路は未舗装で一般車両の通行が禁止されており、観光客は往路と復路で同じ道をたどる場合が多い。ビーナスラインの建設を巡っては自然保護の一大論争になった。
 県の台上保護利用計画策定から40年以上がたち社会情勢も変わる中、小原直樹商工観光部長は「自然環境に十分配慮するとともに利便性を向上させる持続可能な整備ができないか、再度議論ができる環境整備を進めたい」と答えた。坪田副市長は「台上車道だけに固執しないで、双方の道路をつなげるという単純な発想に立ち、連絡道路を整備するという考えもあるのではないか」とも語った。